1979年製のPiaggo Vespa P200E 白 オリジナル 入庫です!
梅雨空続きの今日この頃でしたが、本日午後久しぶりに陽が差したので屋外撮影を試みました。
工場出荷から40年経ったと思えないほど全体的に良い状態です。
走行距離約13,000kmですが、年平均走行距離325kmですから、年式からしたらローマイレッジ。
全く走らせていなかったというより、適度に走行状態を保ちながら40年が経ってしまったという感じでしょうか。
生産開始当初の混合仕様からオイルポンプが付いて分離給油式になってすぐの改良版になります。
入庫時のタイヤは新車装着のピレリSC93が3本、これをローテーションさせて使っていた様子が伺えました。
納車時にはスペアを含めた3本ともピレリまたはミシュラン新品タイヤに交換してのお渡しとなります。
レッグシールド内側にポンテデラ工場出荷時に貼られるフレーム番号を記したシールも残っています(番号は読み取れなくなっていますが)
鍵もこの時代のPは3本(イグニッション、ハンドル/ツールボックスロック、シート)必要になりますが、きちんとオリジナル3本残っているのは嬉しいところ。
シートもオリジナルをよく留めています。
またミラーも、のちのいわゆる「成川ミラー」と呼ばれる日本仕様よりも少しだけ大きな純正ミラーが装着されております。
フロア部分には1970-1980年代のディーラーオプションとして隆盛を極めたDIAMANT社製のフロアーマットが敷かれていますが、よくある水が溜まって「フロアーの下は錆と穴あき」とは全く無縁なクリーンな状態のフロアーとなっております。
室内保管で、なおかつきちんと水分を拭き取るケアーがなされていた個体にのみ、こうしたフロアーマットによる恩恵を享受することができたのだとつくづく実感いたします。
センター三角マットの長い留め金具の保護ビニール(白)も新車時からそのままに残されていて、細かいところですがグッと来るポイントです。
センターゴムマットの下に見えるシミは錆ではなくて、三角マット固定用接着材の跡です。
後ろから見た姿もなかなか良い雰囲気です。
ナンバーはなぜだかフレームに穴を開けて装着した跡が見られなかったので、試乗用ナンバーは工場出荷時のイタリアナンバーを止めるための4つの穴のうち1点を使って仮止めしましたが、どうやってナンバーつけていたのでしょうか?という小さなミステリーが生じました。
全体をとして見ますと、経年変化、所々タッチアップ補修の跡などは見られますが、40年経過したとは思えないほど良い状態を維持した車両だと思います。オリジナル性にきちんと目配せしながら、消耗部品をしっかり交換、納車整備してのお渡しとなります。
こうした端正な佇まいの初期Pシリーズは、ユーロ圏では既にコレクターズアイテムとなって来ています。
程度の良い初期オリジナルP200Eをお探しの方におすすめの1台です。
Thanks Sold !!