4月も後半というのに、なかなかすっきり晴れてくれないどころか、毎日寒い日が続きますね〜そんな天候不順な今年の春ですが、陽光まぶしい(であろう)キャリフォーニアより珍しい日本車2台が里帰りしました。
まずは丸正500マグナム、1966年。
丸正ライラックで知られた、浜松にあった丸正自動車製造が1961年10月に倒産し、その後再建した際に発表されたのが、この500ccフラットツインのライラックR92(輸出名はMarusho500)でした。そのビッグキャブの改良版が、この丸正500マグナムになります。1966年にたった180台のみが生産されました。ライラックの輸出仕様車に見られた鮮やかなカラーリングの例にもれず、この個体もイカしたキャンディアップルレッドに塗られています。上面がアメリカの強い日射しを受けて退色してしまっていますが、これはまあお約束みたいなものですね。
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そしてもう1台はBS90マウンテン、1967年。
これはBS90後期型の分離給油(オイルインジェクション)仕様になってからのマウンテン仕様車になります。従来の混合給油から分離給油タイプに変更されるにあたって、米国仕様ではタンクは元々のEA1タイプのものからGB系のものへと変更されて装着されることになりましたが、この組み合わせがなんといってもかっこ良く、BS90の派生車種の中でもこの後期型マウンテンは全体のまとめ方からも出色の1台だと思います。しかも現車は失われてしまいがちなマウンテン用のリアキャリア、アンダーガード、マフラーのヒートガード、副変速の大きいスプロケなどの部品が全て欠品もなくそのままに残っており、ブルーメタリックのフレームカラーも色あせなしの、上尾工場出荷の状態を良く留めた美しい1台です。コレクションにおすすめ!
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