最近ではジャングル第3の柱としてVESPA & LAMBRETTAに次ぐ注目株になってきたブリヂストン製オートバイ。どうやら環七のスクーター屋でBSのバイクをやってるらしいという噂が広まり、おかげさまで全国のお客様より不動ブリヂストンが持ち込まれることが最近多くなってきました。今月の(12/15発売)別冊モーターサイクリスト1月号にも「お助けショップ」ということでご紹介いただき、こちらも実にありがたい限りであります。そんな中、国内外からレアかつグッドコンディションな車両が何台か入荷してます。旧車オートバイ好きの方にはもちろんですが、私としてはスクーター乗りの方にこそ、「セカンドバイク」として体験していただければうれしく思います。同じ空冷2ストロークエンジンを備えた、21世紀の今ではすっかり「変わり者」の乗り物になってしまった2輪車としてきっとグッ!とくるものがあるはず間違いなし!?
ブリヂストン90ツーリング Thanks Sold !!
90ツーリングは90(スタンダード)とスポーツの中間車種として、当時発売された1台です。いかにも実用車然とした黒塗りの90を軽快なブルーメタリックにして装いも新たに、ダブルシート&小ぶりのクロームリアキャリア、90スポーツと同じセミアップハンドルを採用して、イタリアの小排気量車を思わせるような小粋なオートバイとなりました。ただしポーラスメッキシリンダーを採用していた90スポーツとは違い、90と同じオーソドックスな鋳鉄シリンダーを使用しているのは中間車種ならではの設定と言えそうです。
ブリヂストン90 Thanks Sold !!
こちらはBSのいわゆる標準機、BS90です。東京オリンピックの開催された1964年の春先に発売されました。それまでもいわゆるモペッド機種としてのチャンピオン&ホーマーシリーズを生産していましたが、オートバイとして本格的に他社に太刀打ちのできる車種となったのはこの90からと言ってよいでしょう。そしてそのなかで もこれは極初期ロット、フレームナンバー600番台。生産から40年以上経過したことを思わせないとてもきれいなオリジナルコンディションを維持した個体です。ヘッドライトクロームリング、ポイントカバー、リアマッドガードが初期ならではのディティールを全て残しているのはとても貴重です。