折をみて整備を進めていた1964年ランペットCA2Aですが、実働状態へと復帰させる作業はおおかた完了して参りました。
早い段階でエンジンはかかるようになっていたのですが、ボールロック式ミッションの不具合で2速、3速へとうまく変速できないランペット特有の症状が出ていたので、結局全分解して部品交換、O.H.となりました。
完調となったCA2Aはとても50ccとは思えない素晴らしい走りを見せてくれます。
元々はアメリカの有名スタントマン氏が、少年時代にファーストバイクとして買い与えられたというこのCA2A。
オリジナルオーナーであるスタントマン氏が長じて、かつて手放してしまったこの個体を買い戻し、自身のコレクションとして個人ミュージアムに飾っていました。
展示のために手を入れられたようですが、なんとなく作業途中で終わってしまったような様子で、日本への里帰り時には欠品部品も多く、間違った部品やねじなども取り付けられていて、この辺りを考証しながらオリジナルへ戻していくのはなかなか大変でした。
BSだったら純正部品のストックもあるのでなんとかなりますが、トーハツはさすがに部品集めが大変です。ランペットリアルタイム世代の諸先輩方のおかげでなんとかなって参りました。
諸先輩方にはこの場を借りて御礼申し上げます。
あとはしっかり板金塗装してオリジナル色(もう少しうすい水色)でお化粧直ししてあげれば貴重なCA2A型の1台として後世に残っていくことでしょう。
ガソリンタンクにきちんと色入れしたいところですね〜