さる4月20日、筑波サーキットで行われたMCFAJ第1戦、Legend of Classic に出場して来ました。
今回はニューマシン、Seeley-Bridgestone 350GTRにての参戦です。
前日の晩に出来上がったばかりで、何のセッティングも決まらないままの予選となりましたが....。
とりあえず安全策でMJをやや大きくしたのですが、やはり少し濃過ぎたみたいで上まで吹け切らず、あっという間に予選終了。
ライダーは大西祐輔。昨年秋は、350GTRロードレーサー(純正フレーム車)にて公式レース初参戦となったわけですが、今回が続いて2戦目となります。
大西メカ(兄)の手がけたマシンに弟ライダーが乗るという兄弟鷹号です。
実はこのシーリー/BS計画が実現するには構想約8年。製作期間は約2年ほどかかりました。
BS純正フレームも走行安定性に優れた良いフレームなのですが、やはり市販車の実用性を考えてしっかりと作られたせいか、いささか重過ぎるきらいがあります(あくまでレース用としてですが)。
私が、かつてこの純正フレーム車でクラシックレースに参戦していたときにも、このエンジンをもっと軽いフレームに搭載したら素晴らしいマシンになるだろうな〜と考えていましたが、たまたまイギリスでシーリーフレームを製作しているビルダーさんがいることが分かり、連絡を取ったところ、何とかなるかも、ということで製作をお願いした次第です。
市販350GTRの車重は165kgですが、保安部品一式を取り外し、軽量なレーシングパーツを組み込んだシーリー・GTRは、なんと110kgという驚きの軽さを実現しました。(フレームとスイングアームで10.5kg!)
シーリー/BS 350GTR スペック:
シーリーBSフレーム、シーリーアルミタンク、シーリーFRPレーシングシート、Ceriani 35mm OLD GP フロントフォーク、NJBリアショック、A.Menani製セパレートハンドル、Ceriani 230mm ダブルパネル2リーディングフロントブレーキ、BS200RS流用リアブレーキ、ボラーニ前後18インチH型アルミリム、フクイレーシング製チャンバー、アルミゼッケンプレート、大西板金製前後アルミフェンダー、発動機はノーマル。
車体が形になったので、今後は発動機の方を少しずつ性能アップを図っていきたいですね。
パドックには、なんと鈴木健夫さんと赤石博行さんがいらっしゃいました!
BSレーシングの黄金期を知るお二人の登場に、やや緊張の面持ちの大西ブラザーズ。
鈴木さんからはさすが元WGPチャンピオンチームの監督、としか言いようのない素晴らしいレース前のアドバイスもいただきました。
さて、気になるレース結果ですが、決勝は出場車29台中予選26位という後方グリッドでスタートして、総合9位(クラス3位)という結果となりました。
予選で決まらなかったセッティングが、決勝ではなんとか決まってくれ、16台パスした上に無事完走できたというのは、ニューマシンの初戦としてはまずまず以上の出来だったのではないでしょうか。
L.O.C.クラスは、開会式&閉会式とも、MCFAJの他のクラスと違って独立して行われているのですが、旧車レースを愛する人たち独特のなごやかな雰囲気があり、旧き良きタイムトンネル全盛の頃を思い出させてくれます。
表彰式もクラス別にそれぞれ行われて、皆さんの苦労話や喜びのコメントを聞くのもこれまた楽しです。
次回第2戦は6/29(日)、舞台を富士スピードウェイに移しての開催となります。
クラシックレースにご興味のある方はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
パドックにてお待ちしております!