1975年製 Piaggio Vespa Rally200が入庫しています。
塗色はメタリックムーンホワイト(ピアジオ純正色呼称)、外装は日本仕様としてウインカーが装着された国内正規輸入車の当時の状態を良く留めたオリジナル車両になります。ただしエンジンに関してはOHを施し、キャブレター、タイヤ、シート、各消耗部品、ラバーパーツなどは新品に交換して、「走って、曲がって、止まる」という日常使用の機能についてご満足いただけるよう入念に仕上げました。ちょうど旧車ベスパとP/PXシリーズをつなぐ立ち位置にある200ラリーですが、1960年代の張りのあるボディラインに、使い勝手を向上させたCDI点火系装備というある意味無敵の組み合わせということもあって根強い人気があります。
あと、こぼれ話ですが、フロントフェンダーとサイドパネルに貼られたエレクトロニックラインのデカールは、1970年代という時代の美意識を先取りしたデザインとして、今なお高い評価を受けていますが、これはなんと1971年当時、ブリヂストンサイクルを退社してピアジオに渡った日本人デザイナーの手によるものです。そういわれてみれば、ブリヂストン350GTR/GTO後期型に見られる印象的な画龍点晴ブラックラインの処理にも同様なセンスを思わせるものがあり、あらためて日伊モーターサイクル&スクーター史の中に存在した意外なつながりに思いを馳せてしまいます。
もうじきの梅雨明けも待ち遠しい今日この頃ですが、この夏の遠乗りに如何でしょう。即納車可能な1台としておすすめ致します。
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